チーム全体の生産性を改善するために、チームを創る「人と人の関係」を見直してみませんか。
・チームがバラバラ、まとまらない
・チームとして機能していない
・メンバー間の関係がうまくいっていない
・チームコミュニケーション不足
・チームに居場所が感じられない
・チームの中に不十分な役割がある
・チームの雰囲気が悪い
・チームに繰り返して起こる問題がある
・チームの中に不明瞭な仕事がある
ほかにも、対処に困るあらゆる事態が日常で起きています。
ダニエル・キム(元MIT教授)「組織の成功循環モデル」によれば、
組織の成功は組織内の人間同士の関係の質から決まるとされています。
チームに向けたコーチング(システム・コーチング®)は、上図でいう組織の「関係の質」にフォーカスしたコーチングです。チームをシステム=「共通の目的やアイデンティティを持った、相互に依存し合う存在」と定義し、適切に関与します。
私たち人間は誰しも、必ず他人との相互依存関係の中で生きています。
有名な心理学者カール・ユングの詩をご紹介します。
自己とは、関係性以外の何者でもない
自己は、関係性なしには存在しない。
自己は、それ自身の姿をたくさんの鏡に映し出したときに初めて、本当の意味で存在すると言える。
そして、その存在の理由を持ちえる。
もしあなたがエベレストの頂上に小屋を建てて瞑想をしたとしても、自分自身に出会うことはないだろう。
そこへは、ただ自らのゴーストが訪ねてくるだけであり、それは自己ではない。
あなたが自分自身とだけ一緒にいたとしたら、自己は存在しない。
自己とはあなたがどうあるかではなく、あなたが何をするかである。
自己は行動の中に現れ、行動はいつも関係性から生み出される。
カール・ユング
私たちを定義しているのは、私たち自身なのです。だからこそそこには苦しみが生まれ、また喜びも生まれます。
いつも私たちは、他人を鏡として使っています。自分の見たい自分・自分の見たい世界を見るために。しかし他人という鏡が映してくれるのは自分が見たい自分や世界ではない。そこで私たちは思うのです、鏡が悪いのだ、と。現代社会では多くの人間関係から、多くのストレスや悩みが生まれています。上のたとえは決してたとえではなく、現実に私たちは人間関係のトラブルがあると、つい、相手に求めがちになります。「あの人がこうしてくれれば」「彼がもっとああしてくれれば」「上司がもっとこうだったら」などなど・・・思い当たる節はありませんか?ちなみに私は思い当たることだらけです。
一方で私たちには智恵があります。『自分を変える』という智恵です。
システムコーチングの中でいつも問うていること、それは、「あなたはその関係性の中でどのような自分でありたいですか?」ということ。自分のありたい姿を相手との関係性の中に意図的に持ち込むことができれば、相手との関係性は劇的に変化します。
例えば「ありがとう」と相手に伝えたいとき。イライラした自分で言うのか、ニコニコした自分で言うのかによって、相手に伝わる度合いが間違いなく変化すると思いませんか?逆に自分が言われる立場だったとしたらどうでしょう?感謝を伝えたあと、その人との関係はどうなるでしょう?このように想像していただくと、自分のあり方一つで相手との関係性が変わることがお分かりいただけるのではないかと思います。こんな風に私たちはお互いに影響を受け、影響を与えながら生きています。さらに、共通の目的やアイデンティティを持っていればなおさらのことです。
前置きが長くなりました。
システムコーチングを英語で表すと、Organization & Relationship Systems Coaching®。
「systems」を辞書で調べると、「系統、体制、組織、秩序」と出てきます。システムコーチングではシステムを「共通の目的やアイデンティティを持った、相互に依存する集団」と定義付けています。
システムコーチングは、上のようにお互いに影響しあう関係、システムという目に見えないけれども間違いなく存在する「関係性」に対するコーチングです。複数名のクライアントの「全体」を扱い、その関係性を明らかにし、より良い変化を促します。
米国でフェイスとマリタにより開発され、2009年に日本に導入されました。チームメンバー一人ひとりとパーソナルコーチングを重ねていくのではなく、チームメンバー全体が集まった状態でコーチングを行います。
下図右側のように、メンバー全員が創り出す集合体(=システム)を生きた有機体のように扱う、独特のコーチングです。
(↓画像は、CRRjapanから引用)
そして目指す先は、Right Relationshipです。日本語だと「正しい関係性」となります。
言いたいことを率直に言い合えること。会議の帰り道ではなく、会議の最中に本音が出せること。コミュニケーションが健全に行われること。誰もが多様性を認め合い、お互いを活かし合えること。それぞれが影響され合い輝きながら生きること。それ以外にもたくさんあるでしょう。私たちが人間として自分に誇りを持って生き、つながり合い、ともに生きていくこと。そして、そこに居場所が生まれることが、わたしがコーチとして目指しているRight Relationshipです。
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