最近会う人によくお話ししていることなのですが、
わたしは「人類のモップ化」をどうしても止めたいのです。
そのためにどうしたらいいのだろうかとずっと悩んでいます。
「人類のモップ化」というのは、人が、
使うだけ使ってくたびれたら捨てられるモップのように使い捨てにされ、
また使い勝手が悪ければ交換すればいい、
取替可能な“モノ”のように扱われる現象のことを言っています。
人類をモップ化しているのは経営者だ!と、
長らくそう考えてきたのですが、
どうも一概にそうとも言えないらしい。
自分をモップにする人(労働者)がいて、
モップを使いたい人(経営者)がいて。
両者のニーズが強く合致して成り立っているのだということが最近わかってきました。
資本主義の市場経済において、
両者のニーズが一致しているのだから、
もうそれは認めるしかない。
しかし問題は、
職場におけるモップ「化」が頻繁に起きているということです。
自分をモップにしなければやっていけない、
お前はモップだと言われ続けまたそう扱われ続け、
結果自分はモップだと思い込む。
そして人間であることを棄てゆく現象が、
あちこちで起きているのではないか、と思います。
自分がモップにならなければ子供を食べさせてゆけない。
自分がモップになりさえすれば明日も明後日も生活できる。
モップは上の言うことに逆らわない。
モップは自分の意見を持たない。
モップなのだからモップの仕事だけする。
モップになった分の代償(給料)がもらえればそれでいい。
おおむねこのような感じで、
モップとしてのアイデンティティを獲得してゆくのではないかと。
もう泣けてきます。
さらに、ここにやりがい搾取みたいなことも絡んでくるのだろうなァ・・・
さて、ではこのような中、
わたしはどうやって「人類のモップ化」を止められるのだろうか?
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人は心の中に美しい泉を持っていて、
その泉から湧き出る輝きは一人ひとり少しずつ違う。
誰もなんぴとたりとも、
その泉を輝きを邪魔することも奪うことも、
汚すことも止めることもできない。
そして人間という一つの種の奏でる美しさが、
ただただ美しさのままに地球の中に在(あ)る世界。
それがわたしの理想の世界なのです。