漢方薬に興味のある全ての人に申し上げます。


わたしは地球環境にすごく関心を持っていて、地球全体で、地球一個分以上の資源を使っているという現状を、大変危惧している。望診(ぼうしん)をしているわたしの友人と話していたとき、ちょうど植物と人間の話になった。


地球に人間が生まれてこなれば、地球上にまだまだたくさんの豊かな種類の生物がいて、植物が自由に生い茂っていたに違いない。人間は地球に生まれてきて良かったのだろうか?

という問いに、彼女が言った。


植物は、人間がその植物に癒されると同時に、植物自体も自分自身を浄化しているのだ、と。

つまり、それが両者の存在意義なのだ、と。


ふと漢方薬の話に戻って、いまわたしたちは漢方薬を何として服用しているだろう?身体を治してくれる飲み物?副作用の少ない安心して服用できる、薬?まあ、ほぼ薬として飲んでいる人が大半だと思う。

漢方薬が保険適用になって久しく、随分と漢方薬が身近になった。漢方薬を指名する人も増えた。


けれど実態はどうだろう。オブラートに包んだり、マズイ無理〜と苦しそうに服用している。良薬口に苦しなどという言葉まである。

上の、互いの存在意義は一体どこへいってしまったのだろう?


わたしたちは、植物を煎じて服用することで、その触感、味や匂い、煎じられてゆくプロセスまでも植物から癒しをもらっていて、植物もまたそのことによって自らを浄化しているとしたら?そして、だからこそ彼らは、尊い命を差し出してくれているのではないのか?


漢方薬に興味があります、と多くの人が言うし、それを聞くたびにわたしはとっても嬉しくなる。


だから、興味を持ってほしい。それが何でできているのか。どんな名前のものが入っていて、どんなかたちの植物で、どんな匂いがあって、どんな味がするのか、しっかり感じてみてほしいな、と思う。それが、たぶん地球に人間がいる意味で、身を捧げてくれた植物に対してのせめてものお礼なのだと思う。



ちなみに写真は、シナモン。漢方薬で使われる生薬名は『ケイヒ・ケイシ』。本当はその2つにも違いがありますが、ここでは割愛します。ケイヒは葛根湯にも入っていて、よくよく嗅ぐとシナモンのにおいがします。今度体調を崩して葛根湯を飲むとき、少しクンクンしてみてください。



そんな望診マスターの友人とイベントをしますので、よかったら会いに来てください。ちなみに望診は、漢方薬を処方するときに絶対欠かせない、大事な観察法の1つです。

2018年7月8日(日)







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教養としての歴史のおさらいと、リーダーとして歴史から何を学ぶのか問うています。