見えないものの価値;漢方の視点から


気づいたら全然更新してませんでした。せっかく書いた冷えの記事を、暖かくなってきた今頃載せるなんて。いやはやしかし、最近暖かくなりましたね。

今日は冷えと経絡から、マネジメントについて考えてみます。


漢方薬は寒くなると飲む人が増えます。それだけ寒さは体に堪えるのですが、寒くなると胃や頭が痛くなる人がいるようです。なぜかしら。

寒い空気は天井よりも地面近くに集まりますので、私たちの足元の方が冷えに当たる機会が多くなります。足には肝の経絡があって、足の内側を通って胃を通ってこめかみに繋がっています。冷えは足からその経絡に乗って上に上がってきます。寒くなると胃や頭が痛くなる方はおそらくその経絡沿いが痛むのではないかと考えられます。

一見関係ないように見えて繋がっていることがたくさんあるのは、体内でも組織の中でも同じです。

人体のツボのような役割を果たす人がいます。自身の実績は眼を見張るほど高いものではないのですが、その人と絡むことで多くの人の仕事が調子付き、効率が良くなるような人です。役職は関係ないか、むしろ役職のない人の方がそのような役割を果たすようです。

そういう人はたくさんの人とコンタクトを取っているためにたくさんの情報を取得し、それを惜しみなく別の人に情報提供することで、その人に触れた別の人が新しい情報を手にして、仕事が効率化します。

実績に現れませんから、そういった役割の人は注目されません。むしろ企業によってはリストラ候補に名を連ねる場合もあるかもしれません。しかしツボのような役割を担う人がいなくなった場合、その企業の仕事は今までの効率では進まないでしょう。

我々はつい、目に見えるものを優先し、求めがちです。目に見えるような因果関係を明確にほしがります。しかし、目に見えない繋がりによって今が支えられているという立ち位置に立ってみると、いつもとは違った見方が浮かんでくるかもしれません。


そうです、まさに、目に見えない花粉という物質によってくしゃみや鼻水がもたらされるのもまた、同じです。あー、あっという間にまたそういう季節になっちゃったなあ〜泣



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