陰と陽


先日、友人に誘われて月のテンポ®️アカデミーというセミナーに行ってきました。2018年は二極化の極みと共創造の年だそうです。二極化といえば、わたしが思い浮かぶのは陰陽論です。今日はその話について書いてみます。

ご覧になったことがある方も多くいらっしゃると思いますが、一番有名な図が対極図です。ちょっとインターネットで検索して引っかかったものを勝手に載せておきます。「陰極まりて陽、陽極まりて陰」。極まるというのは最高潮に達するということで、例えば、疲れがピークに達して眠る、とか、高熱になると寒いとか。図の、色が反転している丸い点は、それぞれ、陰の中に陽があり、陽の中に陰があるということです。

昼は陽で夜は陰。男は陽で女は陰。・・・。など、陰陽は様々なものにわかれていて、それぞれ対立構造になっています。相対するものは、相補う構造になっています。


漢方では、その患者さんの陰陽がそれぞれどうなっているかというのを考えていくわけですが、陰と陽のバランスが均衡しているのがいいのです、それが中庸というところ。陰がやけに弱いとか、陽が強すぎるというときに不調、いわゆる症状が出てきます。だから陰陽ともに弱くても強くても良くて(あまり強弱で表現しませんがわかりやすいのでそのように書いています)、「ともに」なら良いんですね、バラバラだとまるでシーソーの均衡が取れないような形になって、不調が出てきます。


わたしは、陰陽太極図がこの通りピタッとできているのは、そこに回転があって、中庸を保とうとすることまでがこの図の中に描かれているからだと思っています。陰陽のバランスが崩れてくると、ある程度元に戻ろうという力が働きます。それが、中庸を保とうとする、ということになるのですが、もともとこういう力を私たちは持っているんだよー、と教えてくれているように見えるのです。私たちっていうか、そういう風になってるんだよー、宇宙の原理としてこうなんだよー、みたいな感じです。


たしかに、疲れたら、寝ますよね。上半身あって、下半身ですよね。とりあえず地球としては太陽があって、月がある。右目があって左目がある。天があって地がある。どちらか片方しかないということは、(陰陽論であってもなくても)まさに不自然なわけです。


企業の中で賛成意見と反対意見の両方が聞かれない組織って、イエスマン集団だったり言えない雰囲気があったりしますね。陰陽に重ねて見るとそれは不自然。どこで読んだかNASAのスペースシャトル打ち上げ失敗したチームにも、この不自然さがあったようです。陰陽論、もう何千年も前から使われている理論ですが、チームの現状を省みる時にも役に立ちそうです。どちらかの際が特に強いというチームは、黄色信号かもしれません。


月のテンポ®️さんから聞いた「二極化の極み」というのは、つまり、転ずる何かが起こるということでしょうか?それが「共創造」かしら?いつもこの世界はバランスを取ろうとしていて、今まで手を取り合っていなかった何かと手を取り合うことになる、ということだと、今のところ理解しておこうと思います。

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