経営とは?漢方の視点から

本日、知り合いの経営者に話を聞く機会をいただき、色々とインタビューさせていただきました。

その方は30年以上、組織に対してコミュニケーション支援を行なっていらっしゃいます。わたしの経験から、社長やマネージャーは社員を「コマ」としか思っていなくて、無くなれば補充すれば良く、替えはいくらでもあって、それよりも目先の利益を稼いでもらうことやそもそも企業が潰れない方が大事という考え方を持っていると思っていました。

しかしながらその経営者さんは全く違った考え方で、とにかくその社員に向き合い、どのように育てるのかということに苦心され、トライし続け、今でもなおそれを諦めずに模索していらっしゃいました。そして、わたしの経験とそこから予測される経営者の考え方をお話ししたところ、とても残念そうにされ、その残念そうにしているのがとっても意外に見えて、「30年間の経営の中で人を大切にしてこられたのだなあ」ということがひしひしと伝わりました。

会社の成長とは、一体なんでしょうか。経営とは?

目先の利益を稼ぐこと?
企業として潰れないこと?
人が大切にされること?


さて、ところで話は変わりますが、経営の語源をご存知ですか?
仏教の言葉だそうですが、一説には「経を営む」ということだそう。

んー、わたくしお得意の「漢方薬」に当てはめると、経というのは経脈のことですね。それを営というのはざっくり言うと循環すること。体に必要な栄養や元気が、きちんと循環するという意味になります。何が会社にとっての経脈で、何が会社にとって必要となる栄養で、何が元気でしょうか?ここまで書くとお馴染みの組織図が浮かぶかもしれません。では貴社の組織図の中には循環がありますか?一方通行になっていませんか?経営とは?という現代の問いに少しはヒントをくれるかなあ。

よしざわひとみの漢方講座、2017年11月14日(火)東京にて開催されます。
漢方薬って、本当はフルオーダーメイド。その人の体質に合わせたその人のその状態にこそ効くように処方されます。処方背景にはすごく深い理論があって、前提となるのは「人はもともとバランスを取る力を持っている」ということ。